耶馬渓より

写真担当のNです。

こんにちは。

 

耶馬渓にも春一番も吹き、風がだいぶ暖かくなって来ました。
庭のタラの芽もスクスク育っています。
季節になったらタラの芽に追いかけられて
少々食傷気味になりますが
それでも春の一番のご馳走、楽しみです。

 

さて、先日の納品ツアーは山伏トレイルツアーさまのご厚意で、
納品先の伊豆を遥か通り過ぎた、東京・神奈川でも
Baske-T 60'S を多くの方に見ていただくことが出来ました。
山伏トレイルツアーさま、そして、見に来てくださった皆さま、ありがとうございました。

 

狭い空間に初対面の方同士が数人…どうなることかと思っていましたが、
程よい距離なのか程よい狭さなのか、
和やかにのんびりと過ごしてくださってホッとしました。

 

今回のことではないのですが、ちょっと強面な男性が通りすがりに見にいらしたことがありました
その男性、中に入ってしばらくすると顔つきが変わって、子供のような笑顔を見せてくれました。
忘れていた子供の頃の冒険心を思い出したと言っていただいた時は
ああ、作って良かったな、と、とても嬉しくなりました。

 

うまく言えないのですが、どうやらBaske-Tには、
和みや癒しの効果があるようです。

 

天窓を含め窓が多く、中と外を隔てない造りなので、
自然な光と風の中で、自然な時間の流れを感じられます。
Baske-Tは、停めた場所、置いた場所の景色の一部となり、
自然な流れを遮りません。
そういう空気感のせいでしょうか。

 

製作者は、「有機的建築」という概念を基礎に、長年、住宅を設計してきました。
全ての生命体は機能と形態が一致していて更に美しい、と言ったのはフランク・ロイド・ライトですが、
Baske-Tにも、美しさと快適さを感じて貰えたならと思います。

 

灯のことを少し。
BaskeTの豆電球の灯りに物足りないと感じた方もいるかも知れません。
必要最低限の灯です。
時間の流れに抗わない明るさともいえます。

 

私が子供の頃は真の暗闇がありました。
鼻先に闇の壁が立ちはだかるような、目を凝らしても突き放されるばかりの、真っ黒な壁。
明るすぎる白い世界が当然のようになって、
暗闇に住んでいた、お化けや妖怪はどこに追いやられてしまったんでしょう・・・

 

旅をしている間は、基本的に、電気は走行充電です。
走るために車は発電をしているので、
その電気をトレーラーのバッテリーの充電にも使います。
小さな灯で過ごすか蝋燭で夜を過ごし、早目に寝ます。
妖怪たちとの夜はとても優しく心地いいです。

 

この先、BaskeTでの宿泊体験なども出来ると面白いかな・・・とも思っています。
見て、入って、座って、寝っ転がって・・・
いろいろな体験を体感していただくために、
いろんな町に出没したいと思っています。
その時はよろしくお願いいたします。

 

多くの方々に知り合うことができ、私たちもクーもとても楽しい時間を過ごすことができました。

ありがとうございました。