THJの外壁の張り方は2種類下見板張りと本実張り
今回は下見板張りを説明したいと思います。
下見板張りは、鎧張り、南京下見張り、とも呼ばれ、下から順に少し板を重ねて横に張る方法です。基本的には同じですが、コーナー部分の張り方にいくつか方法があります。
張り方で大幅に手間が変わるため、どの方法で施工するか悩むところです。
①一番簡単な方法は、コーナー部分の板を適当に切り、板を張り終わってからコーナーを隠すように縦の板を上からかぶせる方法。
②角の板にかぶさるように角材の一部分を切り欠き、板にかぶせる方法。
③角材を角に取り付け、そこに板を突き合わせて留める方法。
④両側の板をお互い45°で突き合わせる留め切り。
⑤板に板を突き合てて留める方法。
⑥角を削り取った角材に板を突き合わせる方法。 等があります。
他にも方法がいろいろあると思うのですが、この中で私たちが施工しているタイプは、⑤の板に板を突き当てる方法です。結構手間がかかるのですが、水平ラインがよく引き立つため、この仕上げをしています。
下見板張りの大きな特徴は、雨が降ると隙間が閉じ晴れると換気をするという、自然の自動空調システムになるというところです。
日本の建築は高温多湿に対応するために発展してきました。
この板張りもそんな風土に対応するために先人が考え出した知恵の結晶です。
どこかで見る機会があれば是非じっと見てみてください。もしかしたら隙間が開くところが見えるかも!